それでは、いよいよ企画書の肝、企画のCTPTをどうやって考えていくかをご説明します。まずは、企画アイデア発案から企画実践までの大まかな流れを確認してください。
この一連の流れの中で、企画書作成時に必要になってくる、CT整合~アクションプラン(PT設計)のための調査・分析、企画構想・立案の具体的な手順を以下に示します。
コンセプトを考える いわゆる商品となるコンセプトを考案します。これがなくては何もできません。私たちが欲しいもの、必要としているものを商品化することで、どのように受け入れられ使用されるのかをイメージします。アイディアの発想、テーマや主題、我々自身がもってい経験、現在の状況など様々な条件から創造される企画の発端がこのコンセプトということになります。
調査分析 我々が考えだしたあらゆるコンセプト(商品)は実際のところそれが事実市場においてどのような位置を占めているのか、また、どのように受け入れられているのかがわかりません。コンセプトは常に未来に向けて投企されているからです。「これはよい商品だ!」と思う主観的なイメージは果たして現実の環境・条件などとどれぐらいの親和性があるのか?顧客はそれをどのような目で見るのか?それらを客観的に、あるいは多角的に分析調査しなければなりません。限りなく主観性の強いコンセプトは、分析調査によって裏付けされるわけです。
調査・分析
主観/客観と両方の側面から練り上げられたコンセプトが、どこに向かって発信すべきなのか?それを熟考し、ターゲットを絞り込みます。コンセプトはそれがコンセプト(概念)である限り、ある一定のセグメントに対してしか有効ではない場合がほとんどです。ターゲットを絞り込むとその成功率は格段に増します。八方美人ではその効力が希薄化してしまうのです。
企画構想の立案
まずは思いついた企画(仮説)のコンセプト(C)とターゲット(T)が市場・顧客に受け入れられかを検証します。
マクロ・ミクロ環境分析、SWOT分析など各種調査・分析をしてCTを決めます。
CTが決まったら、今度はそれをどうやって売っていくか、販促プロセス・ツール設計を考えます。マーケティングの4PやAIDMAの法則などのマーケティング手法をミックスし、マーケティング戦略(売る仕組)を立てます。そしてそれらを企画書としてまとめ上げていきます。